この30年の間、宮城県の子どもたちの健康を守るため、全会員が一丸となって、小児の保健・医療の向上に努めてまいりました。実施してきた多くの事業の中で、皆さんにお知らせしておきたいものがいくつかあります。第1は、宮城県内どこでも受診できる小児科専門医による乳児健診です。それは県内の市町村によっては小
児科医数が少ない地域があるからです。第2は、1977年(昭和52年)から始まる感染症サーベイランスです。
この事業は厚生省(現在の厚生労働省)に受け継がれ現在の感染症流行動向調査事業に発展しました。第3は平成15年に開院した子ども病院です。そこでは、子どもさんの病気を診療スタッフと家族とが手を組んで一緒に疾病と戦うというファミリーホスピタルの理念で設立されまいた。
今後の事業としては、「予防接種の広域化」です。これは県内どこの市町村に住んでいても、かかりつけの医療機関で個別の予防接種ができるようにしていく、ということです。
「救急体制の整備」で小児の時間外急病体制に取り組みたいと思っています。「小児保健・医療の研修充実」を考えています。これらの諸事業は宮城県の次代を担う子どもたちが、心身ともに健やかに育成されるよう会員が努力していかねばならないものと考えます。